㈱京セラの「敬天愛人」、㈱ホンダの「人間尊重:自立・平等・信頼、三つの喜び:買う喜び・売る喜び・創る喜び」など、著名な経営理念(社是)には、創業者が経営にあたって大切にしていることや経営に対するロマンや哲学が感じられます。
経営理念は単なる言葉と考えておられませんか?
確かに定めただけでは意味がありません。
取引先や金融機関、株主また地元住民に対して、自社は「こんなことを大切にしている」「こんな方向を目指している」といったことを言葉で表し、発信することが、一層の信頼につながります。さらに、大切なのは、社内に対して浸透をはかることです。
全社員が目標を共有化することや価値観(=判断基準)を同じくすることが社内に活力を生み、事業の発展につながります。
また事業計画を立てたり新たな事業を考える時、経営理念が、その判断基準や拠りどころとなるでしょう。
経営理念は、船が暗闇を航海する時に進むべき方向を指し示す羅針盤とも言えます。
一度立ち止まって、自社の経営理念を整理しませんか?
経営理念では、ミッション、ビジョン、バリューの3つの要素を表すことが大切です。
◆ミッションは「使命」ですが、「何のために会社や事業が存在するのか」「どんなことで社会の役に立つのか」といった、いわば会社の存在意義です。
社会的存在であるどんな会社も「果たすべき役割」があるはずです。
それを明確な言葉で表すことによって、社外への信頼を高めとともに社員の仕事に対する自信を強めることができます。
◆ビジョンは「夢」や「将来展望」であり、「どんな事業を会社や目指すのか」、将来方向を示すことによって、社外からの期待を高めることができます。
また、社員に対して将来の夢た展望を示すことは、働く意欲を高め新たな事業の発想を 誘発することにつながります。
◆バリューは「価値観」や「判断基準」といったものであり、会社にとって一番大切にすることは何かを定めることです。事業環境の不透明さが増したり、企業に対する社会的責任が強く求められるようになり、今日、社内で価値観を共有化し、社外に対しても明確に示すことがますます重要になっています。
経営理念は経営者が考え、決定しなければなりません。
ただ、いきなりキレイな文言で整理しようとしても難しいものです。
「何のために経営しているのか?」
「大切にしている信条や人生観は?」
・・・・
「社員にどのような行動を求めるか?」
要素に分けて順を追って整理し、最後に成文化していくことによって社内にも社外的にも響く経営理念ができあがります。
予め作成のステップを用意していますので、そのステップにしたがって考えをまとめ成文化していくお手伝いをいたします。