「売上げや利益が落ち込んでいるが、どこに問題があるか分からない」、「新しい事業を始めたいけど、何から手をつけたらいいか分からない」...
こんなご相談をよく受けます。なかなか簡単には結論は出ないものです。
「急がば回れ」
まずは、事業を取り巻く環境や自社の実態をキチンと把握したうえで、順序立って事業プランを整理してくことが大切です。
それぞれのステップに合わせた検討様式を用意しており、ヒヤリングや作業を一緒に行いながら、御社の実態に合わせたお手伝いを行います。
現状把握は、定数面と定性面の両方から行います。
定数面は、売上げや利益の推移をはじめとする財務状況の分析
定性面は、SWOT(スウォット)分析が適しています。
SWOT分析とは企業の現状を社内と社外の双方から分析するもので、
①内部における他者に負けない「強み」はどこか、
②逆に劣っている点はどこか、
③企業を取り巻く環境でチャンスになるのは何か、
④逆に逆風になることは何か
について整理していきます。
やり方は難しくはありません。
経営に必要な4つの要素と言われる「ヒト」「モノ」「カネ」「情報やノウハウ」の観点から、思いつくものをどんどん書き出していけばいいのです。
現状の把握ができたら、次に事業の方向性を検討します。
SWOT分析では、社内の問題点や事業を取り巻く環境のマイナス面にも浮き彫りになってきます。
「問題点をどう解決していくか」も重要ですし逆風が吹いているような環境でいくら頑張っても大きな成果は期待できません。
特に体制や資金が限られる中所企業においては、取り巻く環境でチャンスになるものに向かって、他者に負けない自社の得意とするもの(例えば、技術やノウハウ、地元で有名)を伸ばしていくことが一番の早道です。
事業の具体的な方向性は以下の3つで整理します。
◆ターゲットとなるお客様はどこの、誰か
◆提供する商品(製品)やサービスは何か
◆どのような方法で生産するか、お客様に提供するか
それまでの自社や環境の分析を踏まえて、できるだけ絞り込んで整理します。その際には、自社の現状や同類他社との比較を行うことによって、より現実味のある中味にすることができます。
事業のコンセプトが固まったら、重要予測にもとづいて販売計画を作成し、投資内容や費用を算出し収支計画を作成します。その際に特に大切なのは
◆需要に見合った無理のない販売計画か?
◆投資資金、運転資金の出入りから現金収支は大丈夫か?
さらに、事業プランの実現に向けた実行スケジュールを作成し管理していきます。